シンポジウム・研究集会

木の文化を支える森林

木の文化を支える森林
文化財建造物の保存に必要な 木材および植物性資材の安定確保基礎的要件に関する研究 成果発表会

  平成22年12月10日(金) 13時〜17時
  奈良女子大学 記念館 (国指定重要文化財:木造二階建、桟瓦葺)
  入場無料

日本文化を象徴する伝統的木造建造物とその技術を未来に継承するために、伝統的木造建造物の維持修復に必要な木材や茅などの植物性資材を安定的に確保するための基礎的な研究を進めてきました。
資材を使用する修理技術者側と、供給する森林管理者側との両者の研究成果を発表します。

  プログラム

第1部 研究報告 13:00-16:20
1. 桧皮の確保と桧皮採取者の育成 
    江面嗣人(岡山理科大学)
2. 近世の社寺建築に利用されている樹種の解明 
    能城修一(森林総合研究所)
3. 伝統的木造建築に用いられるこけら葺屋根材の高度維持・保存技法に関する研究
    田村雅紀(工学院大学)
4. 植物性資材を用いた屋根(茅葺き・こけら葺き)の課題とその対策
     後藤治(工学院大学)  
5. エイジングによる木材の材質変化―文化財福勝寺本堂垂木アカマツ材による検証
     斎藤幸恵(東京大学)
6. 檜皮採取がヒノキの成長と材質に及ぼす影響 
    古賀信也(九州大学)
7. 檜皮採取後の直径成長と檜皮の回復状況
     門松昌彦(北海道大学)
8. 社寺有林管理の現状と課題
    坂野上なお(京都大学)
9. 木曽ヒノキ天然林における後継樹の育成
     山本博一(東京大学)
10. 文化財景観と文化財の森林景観の持続的な価値について
    斎藤馨(東京大学)
 
第2部 講評とまとめ 16:30-17:00 
1. 講評「木の文化を支える森林」   
    宮城俊作(奈良女子大学)
2. まとめ   研究代表者  山本博一(東京大学)

問い合わせ先 ご不明な点、ご質問、ご意見など何でも結構です。お気軽に以下までお問い合わせください。
山本博一  yama@k.u-tokyo.ac.jp 
東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻教授

共催:文化遺産を未来につなぐ森づくりの為の有識者会議