木曽見学会&シンポジウム
第10回木の建築フォラム/文化遺産を未来につなぐ森づくりの為の有識者会議
木曽見学会&シンポジウム
■テーマ:「木曽の檜と技と知恵」
■開催時期:平成19年6月9日(土)〜10日(日)
■場所:6月9日(土)フィールドワーク 赤沢自然休養林内(中部森林管理局管内)
100林班(天然更新試験林)
奥千本(天然木曽檜の林立するみごとな林)
10日(日)午前 シンポジウム 木曽勤労者福祉センター(TEL 0264-52-2736)
〒399-5601 長野県木曽郡上松町(上松駅横)
午後 木取り体験 木曽官材市売協同組合(TEL 0264-52-2480)
〒399-5604長野県木曽郡上松町正島町2-45
■主催:NPO木の建築フォラム、文化遺産を未来につなぐ森づくりのための有識者会議、
木曽官材市売協同組合
_ 後援:中部森林管理局、長野県、上松町、木曽広域連合、(社)全国国宝重要文化財所有者連盟(予定)、
_ NPO日本伝統建築技術保存会、 長野県木材組合連合会、木曽木材工業協同組合
■プログラム
6月9日(土)「樹齢300年!木曽檜天然木の見分け方」
(参加費3,500円、バス代・昼食代・保険料含む)
―100林班・奥千本・赤沢自然休養林の見学と勉強会、木曽檜天然更新木の生命力の強さを体験―
10:20 木曽福島駅 受付開始
10:45 木曽福島駅 バスにて出発
11:45 赤沢自然休養林に到着
研修センター付近にて昼食(地元お弁当の会「ほおばる会」の手作り弁当、地元の食材を
ふんだんに使った手作り田舎弁当でお腹もいっぱいに)
@研修センターでの勉強会
12:15 挨拶 古根卓司(木曽官材市売協同組合理事長)
12:20 100林班・奥千本等の赤沢自然休養林天然更新について
_沢芳夫(木曽森林管理署署長)
A木曽檜天然木等の見学
12:45 見学出発、第61回神宮御杣始祭御神木跡地および大樹見学
13:45 3コースに別れて見学 【案内担当】
・100林班見学コース 木曽森林管理署
・100林班+奥千本見学コース(健脚向き) 木曽森林管理署
・赤沢散策コース NPO木曽ひのきの森
<赤沢自然休養林>
日本三大美林の一つ。日本で最初の自然休養林に指定され、森林浴発祥の地としても知られています。散策コースは体力に合わせて8コース選ぶ事ができ、夏には家族づれで賑わいます。第61回御杣始祭の御神木跡地、樹齢400年の大樹に会えるコースもあります。
<100林班>
昭和58年に60〜70%の択伐を行った木曽檜の天然更新を試みた施業実験林。平成13年、14年に下層木処理をして稚樹の成育状況を3ブロック(16プロット)で調査中です。結果として10メートルほどの林冠が空いた相対照度30%以上の(30〜40%の択伐)、地域の成育が良いようです。天然木曽檜母樹の下に樹齢20年ほどの幼樹がみごとに成育しています。
<奥千本>
木曽に残る木曽檜の天然更新林の美林で、赤沢自然休養林の最も奥に位置し学術参考林指定されているので、普段は入る事ができません。(中部森林管理局の許可が必要)必見の価値ありです。
17:00 研修センターに集合し、「ねざめホテル」等へ貸し切りバスにて移動
「ねざめホテル」〒399-5601 長野県木曽郡上松町大字上松1888 TEL 0264-52-2245
・シングル・ツイン希望者は、宿泊先の民宿送迎バスにて宿泊先へ移動
→ 休憩をとって交流会・夕食会場「ねざめホテル」へ
・シングル・ツイン宿泊先については、確認後、詳細をお知らせします。
17:40 ホテル到着、夕食等(宿泊者は、夕食・交流会費とも宿泊費に含まれます)
19:00 夕食・交流会―情報交換、意見交換、懇親―
・木曽の木遣り唄―20年ごとに行われる伊勢神宮ご遷宮。その10年も前から木曽ではご遷宮に向けて「御杣始祭」に始まる木の伐り出し が行われます。木曽檜を守り育てた誇りをこめて送り出す木遣り唄。迫力あります。
・ビデオー伝統を守る宮大工の誇り、木作り初め(こづくりはじめ)の儀式からー
6月10日(日)午前 「シンポジウム」(参加費無料、但し資料代1,000円)
8:30 木曽勤労者福祉センターに、貸し切りバスにて移動
8:45 シンポジウム受付
9:00 挨拶 中部森林管理局代表
坂本 功 (NPO木の建築フォラム理事長)
古橋源六郎(文化遺産を未来につなぐ森づくりのための有識者会議代表)
田上正男 (上松町長)
9:15 事例報告 木曽檜天然木の特徴とその生かし方―山側の思い―
事例1 明治神宮神楽殿と湯島天神本殿拝殿幣殿
小瀬木治(元木曽官材市売協同組合理事長)
事例2 錦帯橋 古根卓司(木曽官材市売協同組合理事長)
事例3 大洲城 池田聡寿(木曽官材市売協同組合副理事長)
10:00 休憩
10:15 パネルディスカッション「木曽檜天然木の魅力―文化遺産と森林づくり―」
コーディネーター
飛山龍一(林野庁 研究・保全課 森林保全推進室長)
パネラー
伊藤延男(文化遺産を未来につなぐ森づくりのための有識者会議代表)
江里康慧(大仏師、平安仏所)
竹澤要 (社寺建築の設計者)
山本博一(東京大学大学院教授)
12:30 閉会
12:45 木曽官材市売協同組合へ貸し切りバスにて移動
(参加費2,500円、バス代・昼食代・保険料含む)
昼食(予定)―木曽の恵み― 朴葉寿司、五平餅、山菜きのこそば、朴葉巻(季節の和菓子)
ヘギ板製作、桶製作、檜笠製作、わっぱ製作の実演見学会(予定)
6月10日(日)午後「木曽檜天然木丸太の見方・見分け方」―1ミリに懸ける製材の神髄――
14:00 木曽檜丸太からの木取りについての説明
(板:小瀬木治、柾:纐纈和人、長尺物:勝野智明、中目丸太:松原光義)
木曽檜丸太からの木取りの演習と勉強会
15:00 木曽檜丸太の製材実演と解説
16:00 終了、木曽福島駅に貸し切りバスにて移動、解散
・名古屋方面 木曽福島発特急しなの20号17:19、名古屋18:47着
・塩尻方面 木曽福島発特急しなの19号17:23、あるいは、木曽福島発普通17:44
塩尻発18:44あずさ34号、新宿21:06着