シンポジウム・研究集会

林業が担う日本文化の未来

日 時: 2004年1月29日(木)、30日(金)
場 所: 徳島プリンスホテル(29日)
     脇町劇場(30日)

〜祈りの場と心をつなぐ森林づくりを目指して〜

 徳島県は、古くから豊かな森林資源を活用し県内のみならず近畿圏にも多くの木材を供給してきました。また県内においては、四国霊場の他農村舞台等地域のコミ ュニティとして多くの木造建造物が存在しています。また「うだつの町並み」に見られるように伝統的建築物の保存を核とした地域振興の優良事例も見られてきてい ます。

 第28回全国育樹祭記念行事として、林業と文化関係者との連携による地域林業振興の可能性と、文化財の保存、修復、復元材料の確保及び長伐期施業育林体系の確立等様々な課題について多方面からの検討が行われました。

 1月29日 13:00〜16:50
 ● 鼎 談 ●
テーマ: 「日本林業の未来を考える」
対談者: 加藤 鐵夫 (農林漁業信用基金副理事長、前林野庁長官、当会理事)
古橋 源六郎(財団法人ソルト・サイエンス研究財団理事長、元林政審議会会長、当会代表)
伊藤 延男 (ICOMOS国際記念物遺跡会議国内委員会顧問、元イクロム日本政府代表、当会代表)
司 会: 内山 節(哲学者、当会代表)
 ● パネルディスカッション ●
テーマ: 「林業が担う日本文化の未来」
パネラー: 三浦 茂則(林業家)
山田 真裕(徳島県農林水産部参事)
近藤 光雄(財団法人文化財建造物保存技術協会企画室長、当会理事)
原  強 (脇町役場職員:うだつの街並責任者)
森兼 三郎(古建築建造物調査研究会代表)
コーディネーター: 当会事務局より「あし」

 1月30日 9:30〜14:10
 ● 現地見学・意見交換会 ●
見学地: 徳島県美馬郡脇町「うだつの町並み」
意見交換会会場: 徳島県美馬郡脇町「脇町劇場(オデオン座)」
テーマ: 「林業者と文化関係者の連携による地域振興の可能性」

※1日目の参加者は、県内外より300名。2日目も50名以上の方々が参加され、有意義な時間がもたれた。