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2005年04月21日

NO.253 コンクラーベとPTA

 昨日は新しいローマ法王に「ベネディクト16世」が選出されたと、どこのテレビ局もニュースを流していましたが、それにしても11億人の信者を抱えるカトリック教会って凄い組織なのですねぇ。でも、もっとびっくりしたのは、イスラム教の信者数が13億人と聞いたこと。すごい、、、
 仏教やヒンドゥー教等の信者数は調査不足でわかりませんが、とにかく宗教でこの地球上の人間たちが色分けされることもあることを再認識いたしました。

 さて今日はコンクラーベのお話を。

 言うまでもなくコンクラーベとは、法王選出会議のことですが、日本語の根比べを思わせる言葉で面白い。皆さん同じことを考えたでしょうけれど、私も、毎年今頃開かれるPTAの役員決めの父母会を思い出しました。それこそ何時間も根比べ。

 法王選出会議とは違って、できたらやりたくないものだから、できない理由をくどくどと端から訴えるのですよねぇ。下の子がまだ小さいからできません、体が悪いので、働いているので、家に年寄りがいて世話が大変、、いろいろあります。
 
 最後はくじ引きになるけれど、くじで当たってしまってもまだ嫌がる人も結構いらっしゃる。そんな中から、結局我慢しきれなかった人が、私がやりますと声を上げて下さるのですよ。
 「あそこのおばぁちゃんのことを考えると、まだ私の方がましみたいです」と代わりを申し出て下さった方もいらしたけれど、その時は感動しました。普段は伺い知れない優しい心がにじみ出てくる。
 だから何時間も詰めっきりで大変ですけれど、この役員決めの根比べって必要なセレモニーにも私には思えたのです。

 私も、二人のこどもがいたので、良いも悪いも含めて随分勉強させていただきました。何事も経験ですよね。ホントにいろいろなことを知りましたもの。今でもその当時の仲間や先生方と付き合っていただけるのは、ありがたいことと思っています。

 でも我が子にとってはどうだったかな?
 ある時、前の晩から熱を出した下の子を、おいていかざるを得ない状況。
困り果てていたら上の子が「ボクが面倒みてやるよ」と中学を休んでくれたのですよねぇ。

 数時間、家を空けて急いで帰ってみると、すやすや寝ているのは上の子の方。
「おにいちゃん、タオル3回しか変えてくれなかったよ〜」

 今も子育て中のおかぁさん方は、毎日毎日一生懸命だと思います。
 もし、根比べに負けてしまったり、くじに当たってしまったら、気分を切り替えて何事も勉強と前向きに進んで下さいね。
 ではまた。(あし)