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2005年05月27日

NO.262 ニッチって?

 【ニッチもサッチも】ってどんな字を書くか知ってる?と先日、夫が突然聞いてきました。
 
 なんでも【ニッチ】という言葉を調べていたらしい。
 ニッチってどういう意味???

広辞苑によると
【ニッチ】niche 
(1) 西洋建築で壁面の一面をくぼめた龕(がん)状の部分。キリスト教会堂の内部などに設け彫像等を置く壁龕。
(2) 生態的地位のこと

 これが、夫が持つ電子辞書のカタカナ語辞典によると
(1) 建物:像や花を置く壁のくぼみのこと。
(2) 適した地位、適した場所。
(3) 経済言葉:高収益の見込みのある特定市場分野、市場のすき間
という意味になるんですって。

 ついでにいくつか調べてみました。
 最近よく聞く【ニッチ産業】とは、すき間産業。独自の工夫やヒット商品で進出する産業、のこと。
【ニッチャー】とは、特定のニッチ産業の領域で事業を行う企業のこと。ニッチ企業ともいう。
【ニッチ戦略】とは、他社が手を付けない市場を開拓してそこでの地位を確立しようという戦略。

 そういえば、この会も一つのすき間の活動かもしれませんよね。

 文化財を守る人たちと、山を守る人たちと、いままで接点のなかった人たちを結びつけて、「200年先の文化財補修の時に、まさか山に良い木がないなんて事態が起こらない様に、今のうちから手を打っておきましょうね」という活動だけど。
 
 もし会に無尽蔵にお金があれば、今、日本の山にあって将来的に見込みのあるめぼしい大径木を買いしめて、森林所有者にちゃんと管理してもらいながら後200年先まで育てれば、将来の文化財補修用材としての材の供給は思いのまま。どうです、これこそ【ニッチ戦略】

 でも、200年先までそんな素晴らしい木が、台風にも大風にも山火事にも地震にもあわずに持ちこたえてくれるかどうか、伐ってみてちゃんと使える木に育っているかどうか、不安材料の方がねぇ。
 やりかけた途端にニッチもサッチも行かなくなったらどうしよう。

 ちなみにニッチもサッチもの漢字は「二進も三進も」。
 金銭の融通の利かない様。また一般に物事が行き詰まって身動きの取れないさまにいう、のだそうです。(広辞苑より)
 
 なんともお祖末な連想ですみません。
 会の活動は、コツコツと地道にやっていくことにいたしましょう。

 今週、会報4号がやっと完成し、昨日第一回目の印刷も終わりました。会員の皆様には来週お届けできると思います。
(久々にほっとしている「あし」でした。 )ではまた、、