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2006年09月20日

NO.340 飯山研究集会へのお誘い


 昨日はむし暑い日でした。今日は、少し爽やかですが、でもやっぱり暑いですね。
 お変わりございませんか?
 うっかりしていたら、随分長い間、ご無沙汰してしまいました。
どうも時間が細切れにしか使えないせいかしら、考えをまとめられないまま1日1日がすごい勢いで過ぎ去ってしまうのですよ。
 朝、目が覚めると、考える事までリセットされていて、前日積み上げていたものが残ってないのですよねぇ。(頭の中の構造が変わってきたみたいな気分。これって、単純に惚けてきたのかな、、、、)

 さて10月も目前になり、「秋の研究集会in飯山」が迫って参りました。
 もし、日程の都合がついたけれどまだ募集しているのかな?参加したいのだけど、、という方々のために再度ご案内を差し上げます。


 前回ご紹介いたしましたように、今度の研究集会は、当会議の二つの委員会(文化遺産補修用材と技術に関する委員会、文化遺産補修用材確保策検討委員会)が合同で検討を続けている三つ目のテーマ「文化遺産を核として地域のコミュニティを再構築する」に関しての最初の公開集会でございます。
 
 さきの二つのテーマでは、200年先、300年先に大径、長尺の補修用材を必要とする「文化遺産」を国宝や重要文化財などの指定文化財を対象として議論をすすめました。
 今回は、指定されてはいないけれど、大切に守られ受け継がれてきたものなど、を対象にしています。
 そういった、身近なものを大切に守る気持ちがあってこそ、国宝や重要文化財へもつながろうというもの。
 本来はこうした地域で守られてきたものをこの現代社会のなかで守り続ける事が大切な事であろうと思います。

 ですが、少し前までは地域のシンボルとして光の中にあったものが、過疎化高齢化に伴い、また資力もなく、仕方なく朽ち果てて行くという現状を見聞きすることは、ただただ心痛むことでございます。
 委員会では、そうした現状を知れば知る程、どこから手を付けていいのかという戸惑いばかりが生まれておりました。前回最初のテーマに沿って、中間報告書をまとめましたが、其の時も同じ気持ちでございました。

 今の社会、政治も経済も含めて、必ずしも文化遺産を守り続ける良い環境にあるとはいえませんが、だから余計に皆様と一緒に頑張っていけたらと思っています。古来信仰の対象としてあったであろう山や森、大樹の維持保全を考えるためにも、豊かな文化を守り引き継いで行くことを是とし、どうしたらそんな「文化の螺旋階段」をせめて降りていかずに踏みとどまる事ができるのか、なおかつ一段でも上がっていくことができるのか探りたいと思っております。

 ・・・という気持ちで企画した飯山での研究集会。
 今現在、地域のコミュニティによってしっかり守られている事例をご紹介する事で元気になれれば、と願っています。
 また委員会メンバーの通常の話合いとは違う、様々なお立場の方々のご意見も伺いたいもの、と期待しています。

 もしお時間がございましたら飯山までお越し下さい。
 10月22日上野駅9:26発あさま511号に乗って長野乗り換え、飯山着12:09です。

 また、1日早く出発すれば、21日午後と22日午前中で飯山の見所をご覧いただけます。
 お待ちしています。(内容詳細は「行事予定」の欄をご覧下さい)
 参加ご希望の方は、info@bunkaisan.jp へお申し込み下さい。  (あし)