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2006年11月14日

NO.347  近所付き合いは地鎮祭から

 今、ご近所で三軒も新築工事中。
 我家の東側に一軒、南側に二軒。

 東側の家は春くらいに解体し、(柱や梁を丁寧に取り外していて、よそで見られるようなパワーシャベルでガリガリと何でもかんでも壊してトラックに詰め込んで、という解体工事ではなかったので安心して見ていられたのですよ。)
 五月頃地鎮祭、それから基礎工事が始まり本体の工事も続いているのだけれど、まだ出来上がらない。
 柱や梁が組み上がる上棟までは早かったけれど、その後は一人か二人が時々、かなづちや電のこや電気ドリルの音をたてながら仕事をしています。

 南側のお向かいのお宅は、ご主人が亡くなられたあと奥様が一人暮らしをされていたけれど、ある日、一言の挨拶も無く、どこかの病院に入れられたという噂。母も仲良くしていたのに。
 その後、解体屋が来て家具も布団も壊された家と一緒くたに運び出され、丹誠込めた素敵なお庭も跡形も無く更地となって、53坪ずつ、二つの区画に分譲されてしまいました。

 そのうちの一軒は、建て売り住宅。地鎮祭もなければ、上棟式もなし。
夏から始まったのだけど、あれよあれよと言う間に凄まじい騒音とともに出来上がりそろそろ完成。今、最後の外回りにかかっているところなのですが、ゴミもまとめてしか処分しないので、道を挟んでうちの真ん前がゴミの山。母なんか外を見る度に、うるさい、きたないと文句を言っております。

 その隣は、土地だけ先に売れたとのことで、草ぼうぼうだったのですが、夏が終わる頃、突然テントが張られ、その翌日、実に立派な地鎮祭が執り行われたのです。
 とにかく神主さんの祝詞が朗々として素敵で聞き惚れてしまいましたもの。祭事のあと施主の若いご夫婦が、子どもさんを連れて我が家にも挨拶に見えました。ついつい母もにこやかに対応。
 
 そろそろ売りに出される向かいの建て売り住宅を買う人は、土地が売られたいきさつも、地鎮祭や上棟式もなかったことや、工事の間中大迷惑だったなんてことは知らないでしょうけれど、ご近所の目としては、あまり好意的にはなれない気分。
 近所付き合いって、地鎮祭から始まるのねぇ、を実感しております。  ではまた(あし)