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2006年12月09日
NO.352 ぼたん鍋には鍋奉行
7日 別団体の会議での話。
六甲山近くにお住まいの方なのですが、「いやはや、最近は毎日イノシシが家の周りを歩いとる。」へぇ〜っと驚き!町中なのに?
その前の土日に、母を連れて茨城の母の実家に行ったのですが、そこでもイノシシ、シカ、クマの話で盛り上がったことを思い出しました。
話題は「ぼたん鍋」に。イノシシの肉は固くて美味しくない、という叔母や叔父に私は反論したのでありましたよ。
「鍋奉行がいないと駄目なのよ! 」
「??」
「ぼたん鍋」って、その、イノシシの肉を最初全部鍋に入れて適当な頃合いで食べるけど、あれはずっとずっと煮込まないと美味しくないのですよ。
でも待ちきれない人がいると、それを合図にみんな我先にお肉を食べてしまうものだから、固くてとても残念。
その点お奉行様がいて下さると、
「まだまだ肉は食うたらいかんぞ。大根入れろネギ入れろ豆腐も入れろ」と次々指示を出されまして、肉以外の具がほぼ食べ尽くされた頃、
「ヨォシ、食うてよし!」
みんな、それっと一斉に箸をのばしてパクッ。
ほんとに柔らかくて臭みもなく美味しいのですよ。
途中で「お奉行様、これは食べてもよろしゅうございますか?」と、皆、お伺いを立てながら、いただく場もまたおもしろい。
鍋奉行は声の大きい人がいいですね。そして豪快で、ワハハワハハと笑う人。
そんな楽しいお鍋、また食べたいなぁ。
美味しい「ぼたん鍋」をいただいたのは、徳島県の山城町のお宿だったけど、そのときの鍋奉行様のお宅にも、以前泊めていただいたことがありました。
山城町というのは平家の落人伝説もたくさん残っているところ。尾根筋の方が本道で、昔からの家は、山の上の方にあるのです。
その方のお宅も、夜、庭に出ると地面と同じ高さに星が見え、朝は眼下に雲海が。
それほど山の上だったけれど、ちょうど週末で中学校、高校からお子さんたちが寄宿舎や下宿先から帰ってきた日。お父さんお母さんに一週間の出来事を、ぽつりぽつりと話す雰囲気が、とてもアットホームだったのが印象的。
お父さんは毎朝、雲海の中をくぐり抜け、車で40分かけて町の役場に通っていらしたけれど、今は、8町村が合併してできた三好市の議員さんに。
良いも悪いも、市町村合併の嵐の中で、皆さん頑張っていらっしゃる。
都会では想像しにくいけれど、農山村ではイノシシやシカ、サルなどの獣害はかなり深刻。
都会の人間は、せめてイノシシやシカの肉をたくさん食べて、個体数を減らすのに協力した方が良いのかも。
というわけで「ぼたん鍋」
でもイノシシが減るとシカが増えるという話も聞くし、シカを食べる方が先なのかもかも。