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2007年01月12日

NO.355 苦戦中!

 木の文化とは、生命ある「森の恵み」を活用することにより育まれた文化であり、私たちが今日目にすることができる「美しい森」は、この文化を維持するために繰り返し再生された結果の姿と言えるでしょう。そこには絶妙と言って良い自然と人間生活との相関がバランス良く保たれています。

  一方、地球温暖化や森林の大量伐採の進行などから分かるように、大量消費型社会は行き詰まりを見せていると多方面から指摘されています。木の文化に象徴される資源循環型社会の再構築こそ、来たるべき社会を迎えるために必要なことと私たちは考えます。

 今回のシンポジウムは、フィンランドの木造建築から見た日本文化、アラスカでの過剰伐採の話題も含め、世界に誇るわが国の文化が、豊かな森林資源を基として存在してきたことを改めて考えます。
 そして「都市の文化」「農山村の文化」「信仰」、また何をいつの文化をもって「日本の伝統文化」と呼ぶのかなど、1年前京都で行った討論をふまえ、その続編として「木の文化と持続可能な社会の可能性」を探ります。

 これは、来週末20日に開かれるシンポジウムの趣旨文なのです。

 1年前の冬の京都で開かれたシンポジウムを、「秀逸でした」と評価して下さる方々がたくさんいらして、事務局はもう大喜び。先生方にさらなる議論をして頂こうと、力入れてきたのにも関わらず、周知の段階で力不足。
 全く苦戦中であります。
 二年続けて京都でシンポジウムを開いたのですが、関西はさすがに文化度が高いこと実感。たくさんの方にきて頂きました。でも、関東で「文化遺産」と言っても来ていただけないのはなぜなのでしょ。
 内容はほんとに面白いのに、、、、

 今日は、パヌ カイラ先生と通訳をして下さる本田様との打ち合わせ。来週は、パネルディスカッションの先生方との打ち合わせ。先生方も真剣に取り組んで下さっています。
 もしお時間があったらぜひいらして下さい。関心の有る方ならきっと満足して下さると思いますよ。

1月20日(土)13:00〜17:00
会 場 :東京大学農学部弥生講堂(地下鉄南北線・「東大前駅」下車徒歩1分の所です。)
詳細は行事予定をご覧下さい。
 たとえご自分が参加できなくても、ご友人にご紹介いただけると嬉しい。
 よろしくお願いいたします。  (あし)