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2007年01月25日

NO.358 弥生講堂を満杯に

 22日、東大弥生講堂で「特定非営利活動法人 日本森林管理協議会」の発足シンポジウムが開催されるというので出かけてきました。
 FSC(森林管理協議会)という国際的な森林認証制度の元に、環境にやさしい持続可能な社会づくりをめざして立ち上げられたNPO法人。
 東京農大の太田猛彦教授が代表、当会理事の加藤鐵夫さんと2000年に日本で最初にFSC認証を取得した速水林業の速水亨さんが副代表をされているのです。


 森林認証制度には、03年に発足したSGEC森林認証制度という日本国内だけを対象にしたものもありますが、持続可能な森づくりをうたっている所は共通しています。
 どちらの認証制度を利用するのかは、その森林の所有者が考える事なので触れませんが、両方合わせても、FSC/25ヶ所28万ha、SGEC/21ヶ所26万haで合計54万ha。まだまだ日本の全人工林面積の5%にすぎません。

 ですが、そこでびっくりしたのは、参加者数。弥生講堂がほとんど満席。
 二日前の当会のシンポジウムの倍以上の人たちが詰めかけました。黒っぽい背広姿のビジネスマンも目立って、全く違った熱気を醸し出していました。

 当会の「文化遺産を未来に」という話は、お金が絡んだりする訳でもなく、関心や意識ある方々にしかまだまだわかってもらえないけれど、現に私の妹にまで、どうしてそんな馬鹿な事に寝る時間も惜しんでボランティアするのか、となじられる始末。私の方は、なぜ妹がここまで怒るのかが解せない、、、
 でも一生懸命説明しているうちに、何かする事があったら手伝ってあげる、とは言ってくれたのでほっとしましたが。
 (母と住む家を取り戻すのに妹にまで借金した手前、ほんとは何も言えないのですけどね、、、、)

 みんなの心の中に、「文化遺産?そりゃぁ大事にしなくちゃだめでしょ」という気持ちがもっと大きくなってくれればいい。
 まだ当会の認知度が低いせいだから、とは思うけれど、たとえ半分でもあれだけ聴きにきて下さった。それだけで私は、嬉しかったのだけど。

 でも、もしできることなら東京という、関西に比べて全く文化度の落ちる都市でも、せめて弥生講堂(300席)を満杯にするくらいの熱気に包まれた活動にしてみたい、、そう思った事でした。 (あし)