« NO.365 深夜料金の飲食店 | メイン | NO.367 風向計より。ヒノキの大空間に「第三の公」 »

2007年02月22日

NO.366 健全な精神ってどこからくるのだろう

昨日は母の付き添いで病院に。
 母は認知症ということで「神経精神科」で治療を受けています。
 最初は母もぼんやりしていたので、この看板の前に座っていても何とも思わなかったのですが、最近気にし始めました。

 だから、今は、「物忘れ」も病気の一つで治療できるようになったのよ。お薬ももらえるしね。と毎回納得させています。
 幸い、廊下で待っている人もお年を召した方々が多いものだから、母も同類と安心しているのでしょう、診察の順番が来るまでちゃんと待っているのです。

 でも昨日は、若い方が多かった。隣の奇麗な娘さんは、「誰々チャンのおかぁさんはお勤めしてるから今日は遅い」とか「何がどうしてどうなった」らしきことを、ずっと確認するように話し続けてる。幼稚園の先生をしていたのかもしれないな。

 向かいの若い男性も付き添いの女性(母親みたい)と一緒にじっとしてる。
 そうかと思うと私くらいの女性がご主人に連れられて入院の相談らしい。ご主人が手続きに行っている間、先生と看護婦さんで別の場所に連れて行こうとするのだけど、頑としてテコでも動かない。

 なんでこんなところに連れてくるんだ、と奥さんをののしっている男性もいるし。
 ひたすら廊下で待っているのだけれど、予約時間に来ても全く関係ないくらい、前の人が30分も1時間も診察室から出て来なかったり、ただただ、待たされる。 そんな中で、私は正常! ・・・と思ってるのだけれどね・・・

 今日は二ヶ月に一度の、自分の定期検診の日、別の病院です。母を家において出かけてきました。

 ふと見かけた吉祥寺駅での一こま。
 井の頭線からJRの中央線に乗り換える為、のぼりのエスカレーターに乗った時。
 視界の右横の方に、ちらりとホームの自動販売機に補充する為の缶飲料を何ケースもカートに乗せたまま、階段を運び上げようとする若い男性の姿が見えたのですよ。

 えっ?あれを上げるの?エスカレーターで運ばないの?と疑問を持ったまま、ホームに着いて、隣の階段を見てみたら、ほんとに、腰を落とし踏ん張りながら、階段を一段一段、引っぱり上げているところでした。
 自分の背よりも高く積み上げた荷物。9ケースも10ケースも一度によ。
 
 今までも駅の階段で今日のように、カートごと引っ張り上げている仕事ぶりは見たことあるのですが、あそこまでうずたかく積み上げた荷物をいっぺんに上げる人は見た事がなかった。考えてみたら危険きわまりない作業なのだけど、なんか、感動しちゃいました。

 労働の基本のキ、を思いだしたって感じ。
 あの人は隣にエスカレーターがあろうがなかろうが、関係無し。いつも自分の力だけで仕事してるんだなぁって。

 いろいろ理由があるのかもしれないけれど、端から見てるとその一瞬一瞬に全身で打ち込んでる。
 なにか清々しさをもらった感じ。得した気分でした。  ではまた(あし)