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2007年08月30日

NO.404 法隆寺:若草伽藍の鴟尾見つかる

 法隆寺境内で若草伽藍の鴟尾の破片が見つかったのだそうです。
 
 毎年、参加していた法隆寺の夏季大学、初日の午後は山内見学なのですが、その最後はいつも若草伽藍跡。
暑くてへとへとになりながら、講師の先生のお話しを聞いていたものですが、あの場所から未だに発見物があるなんて、、、全部掘り起こしたらもっとたくさん出てくるのでしょうね。取り急ぎみなさまにもお知らせ。
(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20070829k0000m040058000c.html

法隆寺:若草伽藍の鴟尾見つかる 創建時の破片か

 奈良県教委は28日、法隆寺(同県斑鳩町)境内から、古代の主要建物の屋根の両端に乗せる装飾の瓦・鴟尾(しび)の破片が見つかったと発表した。

 聖徳太子が607年に建立し、その後焼失した「斑鳩寺」と呼ばれた創建時の法隆寺のものとみられる。斑鳩寺の遺構である若草伽藍(がらん)から出土した鴟尾としては最大の破片。若草伽藍の北東隅に当たる場所での発見で、県教委は、内部構造が謎に包まれた若草伽藍で大規模建物の造営がされたことを示す重要な資料としている。

 現在の建物である西院伽藍の土塀の解体修理に伴い、6月から約30平方メートルを調査。西院伽藍造成のため整地した土層から鴟尾の破片1点(縦31センチ、横29センチ、厚さ3センチ)が出土した。一緒に出土した瓦から7世紀前半と判断された。若草伽藍の鴟尾はこれまで7種類出土。今回は背骨部分の形状から8種類目に当たる。
 復元すると高さ1.2〜1.3メートルの大きさになり、ひれ状に削りだした装飾が、朝鮮半島の百済の鴟尾や飛鳥寺の鴟尾と同じ特徴。鴟尾は後の鯱(しゃちほこ)になるもので、魔よけとして屋根に乗せられたらしい。

 調査を担当した県立橿原考古学研究所の清水昭博・主任研究員(考古学)は「鴟尾は金堂や講堂など寺の主要建物に限られ、これまで鴟尾が使われた建物で判明しているのは金堂だけ。今回の鴟尾も講堂や主要な門のように、若草伽藍内で重要性の高い建物に使われたのだろう。若草伽藍の造営を考える上で貴重な発見」と話している。【大森顕浩】
毎日新聞 2007年8月28日 20時22分 (最終更新時間 8月28日 23時05分)

「鴟尾」というと、心ざわめく(あし)でした。