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2007年09月25日

NO.410 彦根のスミス記念堂が登録文化財に

 嬉しいお知らせです。

 地域にあった建物を、壊されるのはあまりに惜しいと、市民たちが保存運動を展開、移築再建させた「スミス記念堂」が登録有形文化財になりました。
 
 この事務局日記でも何回かご紹介してきましたので、興味ある方は読んでみて下さい。(下記にURLあり。)
 たくさんの方々に思いを伝え、支援を呼びかけ賛同してもらう。それだけでも大変なのに、それを10年もの間、継続させる大変さは想像に余りあります。

 最初に支援を呼びかけ、たくさんの人々の賛同を集められた筒井正夫氏(NPO法人スミス会議前理事長)。その活動をずっとずっとサポートし続けてこられた森 将豪氏(スミス会議現理事長)。
 律儀な職人気質で、一部が崩れ始めたスミス記念堂を解体、保存、再建と誠実に力を尽くされた西澤工務店の方々。
 そして廻りに集まった多くの善意の方々。
 
 今回、登録文化財となって、未来に残すべき財産であると認められた。
素晴らしい活動であることが、証明された訳で、改めてお祝い申し上げます。

 日本中に朽ち果てそうな建物が今、ぎりぎりのところで途方にくれたまま立ちつくしています。
スミス記念堂がそんな建物の(そんな人たちの)明るい希望の光になりますように、と念じつつ、みなさまに嬉しさのお裾分け。
 
以前に書いた事務局日記です。
事務局日記NO.136 やさしいお堂とやさしい人々(2004/4/26)
http://www.bunkaisan.jp/diary/diary_0401_06.html

事務局日記NO.316 立春に、スミス記念堂起工式(2006/2/8)
http://www.bunkaisan.jp/diary/archives/2006/02/no316.php

今回の配信記事も付け加えます。(これは、京都新聞)

彦根のスミス記念堂など答申 登録有形文化財 京都市学校歴博玄関も
9月22日9時30分配信 京都新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070922-00000008-kyt-l25

 文化審議会(石沢良昭会長)は、21日、和洋折衷の教会建築「スミス記念堂」(彦根市本町3丁目)や、昭和初期の三連アーチ橋「若桜橋」(鳥取県若桜町)など166件を、登録有形文化財(建造物)とするよう伊吹文明文部科学相に答申した。京都からは「京都市学校歴史博物館玄関」(下京区)など2件が答申された。
 これにより全国の登録有形文化財(建造物)は6630件になる。
 スミス記念館(旧須美壽(すみす)記念禮拜(れいはい)堂)は米国人のパーシー・アルメリン・スミス氏が1931年、彦根城の中濠(ごう)に面した城町1丁目に建築した礼拝堂。瓦屋根の和風でまとめた寺院風外観で、細部にキリスト教ゆかりの文様や金具を施す数少ない和風教会堂として貴重。96年、道路拡幅工事で取り壊される予定だったが、市民有志の熱心な保存活動で、日本聖公会から建物を無償で譲り受け、彦根市から土地の提供を受けて現在地に移築した。