« NO.460  見学会と総会とシンポジウム終了しました。 | メイン | NO.462  在宅で母を看たいのだけど »

2009年07月07日

NO.461  母を見守る介護のプロジェクト

 介護日記(情報交換欄)には時々書いていましたが、この欄では久しぶり。今回は母のことを書かせていただきます。

 今年の春くらいから、母の介護について相談する会議に、家族の私も呼んでもらっておりました。
 ケアマネージャーさん、デイサービスで母を預かる事業所の方、訪問介護(ヘルパーさん)の事業所の所長さん、介護用品を扱う業者さん、それに先月からは母の担当医である近所のクリニックの先生も参加して下さっての錚々たるメンバーが、母への今後の介護に関して、相談し合うというもの。

 先月の会議は、上記の方々が全員集合し、母のベッドの横でギューギュー詰めになって、夜の7時から9時半まで。
 なんの肩書きもない、自分の名前も言えなくなった一老人の為に、こうして忙しい方々が集まって母の為に相談して下さるなんて、まるで母のためのプロジェクトチーム!と、感動しています。

 そんな母がとうとう寝込んでしまいました。

 最近、食も細くなり、急激に痩せてきた母が、先週の火曜日、脱水症状と診断され、全くの病人に。
 最初の日こそ、病院で点滴を受けたのですが、次の日からは在宅のまま、看護師さんが家に来て下さって点滴の処置。

 ケアマネージャーさんや業者の方も見えて、翌日には医療用のベッドが家に運び込まれ、リビングルームだった玄関横の部屋は、そのまま病室になりました。今まで母が使っていたベッドも置いたまま、介護者用の宿泊ベッドに。これで誰が泊まりに来ても大丈夫。

 いつも母のことを気にかけて下さっていたおばさま方に電話で知らせたら、水戸から、また熊本から、母の妹やいとこ、三人のおばさまがすぐさま駆けつけて下さいました。もうびっくり。だって、75歳、80歳、89歳の方々なのですもの。
 皆さんそれぞれに、面影無く痩せてしまった母の姿に驚きながらも、でも在宅での看護体制を「ふみちゃんは幸せだ」と喜んで下さいました。
 もう何が起きても不思議じゃない状況なのだけど、でも誰もあなたを責めはしないだろうとも言って下さいました。

 こうして母を懐かしく思って下さる方々に、いつでも母に会っていただきながら、一緒に食事をし、お茶を飲み、和やかなひとときを過ごしてもらえたら、母の笑顔を一回でも多く見ることができたら、
 そんな気持ちで、これからの毎日を過ごして行こうと思っています。

 何が理想の介護の形なのか私にもわからないけれど、それでも一日一日を穏やかに過ごせたら、、、
 
 半年前までは、まだとてもこんな気持ちにはなれなかった。。。
 本当に。
 自分の気持ちを変えることができてよかった、、、と静かに感謝しています。