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2009年07月12日

NO.462  在宅で母を看たいのだけど

  今日は、熊本から、またいとこの二郎さんが、お見舞いに来てくれました。 
 
 おばさんに、一度会っておかないと、と。
 この前、会ったのはいつだったっけ?と思い出してみると、なんと10年も前のことでありました。
 
 お互い、生きている間に会っておかなくちゃ、、、
 
 これ以上に、「会う」という行為への理由付けってあるんだろうか。
 「おばさん、二郎ですよ」、と言われても、うつろな顔でベッドに横たわっているだけの母だったけど、でも一瞬、にこっと微笑んだ。

「来て良かった、会えて良かった」と言いながら、羽田までの時間を逆算し呼んだタクシーに乗る前に、「頑張ってね」「大丈夫よ」
 母の為にわざわざ熊本から来てくれたと言うだけで、私の心の中にぬくもりが残る。おじさんにもおばさんにも本当に世話になったから、と言って下さる言葉が嬉しい、来てくれた心がありがたい。

 
 昨日、母は全く食べず。
 目が覚めたから、と車椅子に座らせて食卓まで連れて来ても、すぐにまた眠ってしまう。2度もそんな状態で、テーブルの上にいっぱい並べたスープもオモユもチーズケーキもヨーグルトもバナナもエンシュアリキッド(栄養ドリンク)も何も口にせず、眠ってしまいました。また一段と痩せたみたい、落ち込んだ目で眠っている母を見ていると、本当にどうしようか、、と悩みます。

 病院に入院させて、栄養物を点滴できれば、こちらの精神的には楽になるのかもしれない・・・なんて迷ったりもしますが、、それとて永遠に続く訳ではなく、徐々に衰弱していく母をそばで見続けるというのは、まことにしんどいことです。
 
 でも、今日は、二郎さんが帰ったあと、午後、ぱちっと目を覚ましました。
 おそるおそるおむつを取り替え車椅子に移乗させても眠らないので、それっとばかりに食べさせました。

 人参とジャガイモをゆでて裏ごししたものとオモユを混ぜて食べさせてみたら、やはり最初の30分は、口を開けなかったけれど、(ずっと起きてた!)それでも頑張っていたら、ぱくっと口を開けて食べてくれました。
 大成功!!
 結局、小さなプリンカップに一杯。100グラムくらいかな。
 それとカボチャを牛乳で煮込んだスープも50ccくらい。

 ホッと一安心です。

 母のお母さん、(つまり私の祖母)も、最期のころは、よく眠り続け、二日にいっぺんしか起きなかった、というから、遺伝かも。

 とにかく、水を飲ませて、食事を食べさせて、というのが生きる基本なのですよね〜。改めて肝に銘じます。
 昨日は、このまま何も食べなかったら本当に死んじゃうよ〜と、頑として口を開かない母に、頭抱えてしまいましたもの。

  病院での医療を受けさせず、在宅で母を看ることに、ある種の不安を感じているのですが、でもお見舞いに来て下さる方々が口々に、このままでいいと言って下さる。母が幸せそうだと言って下さる。
 それで、なんとか自信を取り戻す<あし>でした。


 会の予定も気になっています。
 今年の11月に、徳島県三好市の(旧東祖谷山村)重要伝統的建造物群保存地区落合地区の見学会を予定しています。来年秋には、大分県日田市でのシンポジウム&見学会も企画中です。

 そんな訳で、15日〜17日は、徳島へ。
 今月末には、日田市へ打合せに行く予定です。母のことは心配だけど、兄弟に任せて。相変わらずの綱渡り、、、
 ではでは。   <あし>